金属部品の洗浄承ります 橋口商工社 フロン、エタン全廃先取り |
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〔沼津〕九五年のフロン、エタン全廃に向けて、産業界の洗浄方法がクローズアップされているが、橋口商工社(静岡県沼津市大諏訪812の1、社長橋口勝男氏、TEL.055-921-6751)の“ポスト95”を先取りした工業部品の洗浄事業が軌道に乗り出した。この事業は、いわば“金属版クリーニング業”で、全国的にも珍しい。フロン対策に手詰まりの産業界を逆手に取ったニュービジネスだけに、今後の展開に期待を寄せている。
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『超振動式』の装置採用 新サービス軌道に |
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金属洗浄に欠かせない特定フロンやトリクロロエタンの製造が九五年で全廃されることから、大手メーカーを中心にフロンやエタンに代わる洗浄設備の導入を急いでいるが、大半の企業はどの設備がいいのか迷ってしまっているのが実情。まして低コストですんだフロン洗浄設備と違って、代替設備は数百万円から数千万円の投資となるだけに、中小企業の中には模様眺めのところもある。その一方でフロン洗浄の部品の納入を認めないという親工場も現れ、産業界は混乱気味。
橋口商工社では金属部品のクリーニングという新しい事業を、九四年から開始している。導入した洗浄機は、日本テクノ(東京大田区)が開発したばかりの超振動指式脱脂洗浄装置三セットと乾燥機、遠心脱水機などで、設備投資額は約一千万円。超音波や高圧水洗浄あるいは有機溶剤という方法に比べて、水とワークを振動することによって袋穴の切りくずまで取れるとあって選んだという。 |
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[経営]金属部品の洗浄を事業化 フロン・エタン全廃を先取り 中小企業情報No.128 |
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金属洗浄に欠かせなかった特定フロン、トリクロロエタンの生産が95年いっぱいで全廃される。残された時間は1年半しかなく、中小企業にとってこれに代わる洗浄システムをどう構築するかが頭の痛い問題になっている。そんな企業の悩みを先取りし「金属部品の洗浄承ります」というニュービジネスが産声をあげた。橋口商工社(静岡県沼津市大諏訪812の1、社長橋口勝男氏、電話055-921-6751)がその会社で、創業してわずか4カ月で収支トントンと、順調なスタートを切った。全国的にも珍しい“金属のクリーニング業”である。
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わが国で最初の金属洗浄業 | ||||||
橋口商工社は、それまでメッキ工場に勤めていた橋口氏が、工場長の肩書を捨てて興した脱サラ企業。93年秋頃から準備を進め、94年1月に事業をスタート。金属部品の洗浄を選んだのは95年のフロン、エタン全廃を控えて産業界が混乱状態に陥っているのを目のあたりにしたからだ。 |
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超振動式のシステムを採用 | ||||||
いうなれば“金属クリーニング業”の旗揚げである。といっても、当初どういった設備にするかは、大いに迷った。多くの設備を見学したり、専門家の意見を色々聞いたすえ、最終的に白羽の矢をたてたのは、日本テクノ株式会社が開発した超振動式脱脂洗浄システムを選択した。 |
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一軒ずつ訪ね歩いて受注 | ||||||
それ以上に決め手をなったのは「(振動の働きで)袋穴の切りくずまで取ってしまうこと」(橋口氏)である。長年メッキ工場で働いた経験から「これが一番」(同)と、先発の超音波や水の洗浄法を退けた。 |
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円高をはねかえす静岡県の企業 日刊工業新聞(1994年9月21日 掲載) |
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時を斬る!ニュービジネスの”金属部品クリーニング業”登場 ビジネスズームアップ(1994年12月11日 TBSにて放映) |
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【企業リポート】金属洗浄に欠かせないフロン、エタンの生産が1995年で全廃される。中小企業にとって。これに代わる洗浄システムの導入は、機種の選定や資金面で頭の痛い問題となっている。
そこで、これを先取りしたいわば”金属専門のクリーニング業”ともいうべき橋口商工社(静岡県沼津市)が登場した。95年1月にメッキ会社の工場長を脱サラして創業したもので、収支はトントンだが、滑り出しは順調という。 番組では、問題解決をニーズと捉えた創業者の発想と実践への諸条件をリポートする。 【ワンポイント情報】中小企業物流効果率について |